2014年5月24日(土)
大飯原発再稼働差し止め判決
広範な人々の共有財産 運動に追い風、励みに
勝訴うけ弁護団など集会
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働差し止めを命じた福井地裁判決(21日)を受けて緊急院内集会が23日、国会内で開かれ、200人が参加しました。主催は大飯原発3、4号機運転差し止め請求事件弁護団と脱原発弁護団全国連絡会。
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福井県から駆け付けた原告団の中嶌哲演(てつえん)団長は、「今回の判決は私たちだけで勝ち取ったものではなく、広範な人々の思いが結晶した共有財産です。この喜びを分かち合いたい」と語りました。
脱原発弁護団全国連絡会共同代表の海渡雄一弁護士は、「これまで原発を容認してきたも同然だった司法は市民感覚に沿って、『地震という自然の前における人間の能力の限界』を率直に認める画期的な判決を下した」と評価しました。
判決を傍聴した首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは、「判決の主文には、私たちが訴えてきたことが入っている。司法の良心を感じることができた。判決はこれからの運動の追い風になるし、多くの人の励みになる。全国の訴訟を私たち市民が応援していかなければならないと思う」と話しました。
元東芝原発技術者で、NPO法人APAST理事長の後藤政志さんは、「この判決は、技術的に不確実性があることについてどう判断すべきかということをきちんと言っている。非常に科学的だ」と指摘しました。
集会後、参加者らは首相官邸前の抗議行動に合流しました。