2014年5月24日(土)
愛国心教育おしつけに
教育委改悪法案 参院で審議入り
田村氏批判
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教育委員会改悪法案が23日の参院本会議で審議入りし、日本共産党の田村智子参院議員は「国家が愛国心教育をおしつけ、政治介入に道をひらく改悪だ。憲法のもとでは決して許されない暴挙だ」と述べました。
田村氏は、小学、中学校長会など教育現場が「首長により教育施策がゆがめられる」と懸念していることを紹介。首長が決定する教育政策の方針「大綱」には「愛国心教育にふさわしい教科書を採択するなど政治的意向をもりこめるのではないか」とただしました。
安倍首相は「記載することも可能」と認めつつ、「子どもの思想、良心をおかす内容を記載するのは適切ではない」と答えました。
田村氏は、安倍首相が「慰安婦」や南京事件を記述する教科書について「(教科書)検定基準に改正教育基本法の精神が生かされていなかった」と答弁していたことを指摘。「事実を教科書で記述するのは教育基本法の精神に反するのか」と追及。安倍首相は質問に答えず「改正した(教科書)検定基準にもとづき検定がなされる。南京事件、慰安婦もその中で検討される」などと述べるだけでした。
田村氏は「歴史の事実をゆがめることはゆがんだ愛国心をもたらす」と批判。戦前の教育を反省し、教育の自主性を守るために生まれた教育委員会制度を改悪する狙いを糾弾しました。