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2014年5月23日(金)

“道徳教材調査”の下村文科相

異例の再通知

フェイスブックで 「学校に置くな、持ち帰れ」

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 下村博文文科相がインターネット上の交流サイトのフェイスブック(FB)で、文科省作成の小中学生向けの教材『私たちの道徳』を「子どもが家に持ち帰っているか調べて」などと12日に呼びかけた問題で、22日までに、文科省が新たに通知を出していたことが日本共産党の田村智子参院議員の調べでわかりました。

 通知は15日付。「本教材を、学校に備え置くのではなく、児童生徒が家庭に持ち帰って家庭や地域等でも活用できるよう、対象児童生徒一人一人に確実に配布して」などと求めています。

 下村文科相は18日、FBに「調査のご協力ありがとうございました」と投稿し、「各教育委員会に子供達に持ち帰らせて保護者に見てもらうようお願いの通知を発出しました。…これもFBの皆さんのお陰です」とつづっています。

「不当な支配」に

 名古屋大学の中嶋哲彦教授(教育行政学)の話 国には特定の教材や教科書を学校に使えという権限はありません。今回の通知は、使い方まで指定しており、「指導助言」の域を越えた「不当な支配」にあたります。さらに、大臣によるFBでの呼びかけは、市民を動員した学校教育監視体制づくりにほかなりません。この行為自体、「不当な支配」に該当しますが、市民による「不当な支配」を奨励しかねません。許されるものではありません。


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