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2014年5月22日(木)

教科書採択 竹富を分離

沖縄県教委 石垣など育鵬社版継続

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 文部科学省が憲法改悪を誘導する育鵬社版・中学公民教科書を沖縄県竹富町に押し付けようとしている問題で、県教育員会は21日、教科書を採択する八重山採択地区から竹富町を分離し、竹富採択地区を新設することを決めました。今回の変更によって、竹富町は単独で教科書を採択できるようになる一方、石垣市と与那国町では非民主的に選ばれた育鵬社版が使われ続けることになります。

 3市町でつくる八重山採択地区では、2012年から東京書籍版と育鵬社版の異なる二つの教科書が使われています。文科省は、東京書籍版を使う竹富町だけを「教科書無償措置法」違反として、一方的な圧力を繰り返してきました。

 異なる教科書が使われるようになった要因は、11年の採択に当たり、改憲勢力を後ろ盾にした石垣市教育長(協議会会長)が主導して育鵬社版を採択しやすくするよう協議会規約を大きく改定したことにあります。その結果、現場の教員の推薦しない最低評価の育鵬社版の採択が答申されました。

 竹富町は、教科書採択を地方教育委員会が管理・執行する事務と定める地方教育行政法に基づき、東京書籍版を使用しています。

 ことし4月、教科書無償措置法が改定され、採択地区の設定について「市もしくは郡」から「市町村」に単位が変更されました。複数の市町村でつくる採択地区内での同一教科書採択を義務付ける狙いでしたが、竹富町の分離によって文科省が指摘する「違法状態」は解消されることになります。


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