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2014年5月20日(火)

事故収束 なお遠い

福島第1 国会・福島・鹿児島の共産党調査

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(写真)汚染水処理設備の「ALPS」内で説明を聞く党視察団=19日、東電福島第1原発

 日本共産党の笠井亮衆院議員(党原発・エネルギー問題対策委員会責任者)らは19日、事故から3年2カ月たつ東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)を視察しました。党としての視察は昨年3月の志位和夫委員長らに続くもの。

 笠井議員は、「汚染水対策の見通しもなく、現場で『前面に出る』という国の姿は見えない。私は3回目の視察ですが収束と程遠い状況にあることを改めて痛感しました。安倍政権はその責任も果たさず原発再稼働に突き進むことは許されない」と話しました。

 視察団は笠井議員と、党福島県議団(神山悦子団長)の5人、九州電力川内原発の地元、鹿児島県のまつざき真琴県議、同県薩摩川内市の井上勝博市議ら。

 小野明・福島第1原発所長が、事故時に点検で稼働していなかった4号機では使用済み核燃料棒の取り出しが行われているものの、1〜3号機はまだ高線量で機械による遠隔作業しかできない実情を説明しました。

 森が切り開かれ、汚染水を貯蔵するタンクがずらりと並びます。その数、1千個。タンクなどにたまった汚染水は約55万トンにものぼります。

 汚染水対策の「切り札」とされながらトラブルが続き本格的な運転のめどがたっていない汚染水処理設備「ALPS」(アルプス)の状況をみた後、使用済み核燃料の取り出しが行われている4号機のオペレーティングフロアで東電の担当者から説明を受けました。

 原子炉建屋の山側から地下水をくみ上げ海に流す「地下水バイパス計画」専用井戸や、原子炉建屋への地下水流入を抑制するための凍土壁の実験現場も視察しました。

 敷地内では毎日約6000人の労働者が被ばくの危険にさらされながら、汚染水対策など膨大な作業にあたっています。

 訪れた「免震重要棟」で笠井議員は、「過酷な状況のなか日夜奮闘している現場のみなさんに敬意を表します。国に対し、総力と英知を結集した対策とともに、労働者の健康管理と安全確保を求めていきます」と激励しました。


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