2014年5月12日(月)
橋下「慰安婦」暴言から1年
「問い続ける」市民集会
大阪
橋下徹大阪市長が「慰安婦制度が必要なのは誰だって分かる」などと発言(昨年5月13日)してから1年―。「私たちは問い続ける 日本軍『慰安婦』問題と安倍・橋下の歴史認識」と題する集会が10日、大阪市東成区で開かれ、約150人の参加者で橋下氏に暴言の撤回・謝罪、市長辞任を求めるアピールを採択しました。日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの主催です。
集会では「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンターの西野瑠美子共同代表が講演しました。
西野氏は、橋下氏の発言の根底にある「複合差別」の構造を詳しく説明し、彼らが守りたいと言う「国の尊厳」は女性の人権や尊厳とはかけ離れたものだと告発しました。第1次安倍内閣の答弁書の「河野談話」発表までに「軍や官憲による強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった」という文言を強制否定の根拠とする主張に対し、そうした資料は当時からあり、その後も次々と発見されていると指摘。慰安所での強制の状況こそ重要だと話しました。
また、集会アピールでは、公人による「慰安婦」暴言が続く責任は日本政府にあると安倍晋三首相の責任を厳しく指摘しています。