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2014年5月6日(火)

反ユダヤの集会禁止

仏に続きベルギーでも

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 【パリ=島崎桂】ベルギーのブリュッセル首都圏を構成するアンデルレヒト市は4日、極右・反ユダヤ主義者らが同日市内で予定していた集会を禁止しました。同様の禁止令はフランスに続くものです。

 アンデルレヒト市のトマ市長は禁止理由として「公共の秩序に対する危険」を指摘。衝突を避けるため、集会への抗議行動も禁止しました。現地からの報道によると、同国の人権団体の代表は「ブリュッセルが憎悪の一日を迎えなかったことは重要だ」と述べ、今回の禁止令を歓迎しました。

 「反逆の集会」と題したこの集会は、ベルギーの極右政党「立ち上がれベルギー人」の支持者らが主催したもの。同党のロラン・ルイ党首は、ユダヤ人や少数民族ロマを敵視する発言で、国内の人権団体から、たびたび告発されています。

 ルイ氏は禁止令が出た後もツイッターで「サプライズを用意している」と参加を呼び掛けました。会場予定地には500人ほどが詰め掛けましたが、警官隊により解散、けが人は出なかったといいます。

 同集会には、隣国フランスでユダヤ人を敵視した言動を繰り返すコメディアンのデュドネ氏や、著述家のアラン・ソラル氏らが出席予定でした。

 デュドネ氏に関しては今年1月、仏行政裁判の最高裁にあたるコンセイユ・デタ(国務院)が、同国西部ナントで予定していた同氏の講演禁止を決定。その後、他の自治体でも禁止が相次ぎました。


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