2014年5月5日(月)
全国から青年ボランティア
「被災者の力に」
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日本民主青年同盟が東日本大震災から継続的に開設してきた全国青年ボランティアセンター。第7次となる今回も、全国から多くの青年が被災地支援に駆けつけています。
岩手県遠野市の岩手センター。4日、北海道から沖縄まで62人が参加、陸前高田市と大槌町で被災農地の石拾いや仮設住宅などでの聞き取りをしました。
石拾いは2回目。県の整備事業で作付けができるようになった農地から大量の石が出てきたため取り除く作業が必要となりました。
作業を依頼した陸前高田市の女性(59)は「家族だけでは大変な作業。ボランティアに来てくれて本当に助かります」といいます。
岩手県一関市から参加した女性(31)は「力になれることがまだたくさんあると分かり、被災者の大変な状況が続いていると改めて実感しました」と語りました。
横浜市の男子高校生(17)は「ずっと何かしたいと思っていて参加できてよかった」と話しました。
福島県いわき市のセンターには群馬県と山梨県の若者ら約20人が参加し、居住制限区域の富岡町、避難指示解除準備区域の楢葉(ならは)町でフィールドワークしました。
日本共産党の宮川えみ子福島県議らの案内で、簡易放射線量計を持って放射線量を測定したり、地震や大津波で崩壊した家屋を見て津波と原発事故の恐ろしさを実感しました。
甲府市から参加の女性(20)は「3年たっても原発事故と津波の被害が何も解決されていません。亡くなった人、故郷に戻れない人のことを考えると悲しくなります。福島にかかわり続けたい」と語ります。
前橋市の男子高校1年生は「復興できていないのに福島は忘れさられています。富岡町の帰還困難区域と居住制限区域の境界には立ち入り禁止のバリケードがあり、空間放射線量は17・86マイクロシーベルト。原発は日本に造ってはいけないと肌で感じました。一生忘れられない出来事となりました」と話していました。