2014年5月4日(日)
ウクライナ情勢
米独、ロ追加制裁警告
【ワシントン=洞口昇幸】オバマ米大統領とドイツのメルケル首相は2日、ホワイトハウスで会談しました。両首脳は会談後の共同会見で、ウクライナ情勢について外交的解決を望むと強調。合わせて、ロシアが今月25日のウクライナ大統領選の妨害や同国の不安定化につながる行動を続けるならば、ロシア経済の重要部門への追加制裁を実施すると警告しました。
オバマ氏は「ロシアがウクライナ東部の安定を損ない、選挙を混乱し続けるなら、われわれは速やかに追加措置をとる」と言明。その対象として、エネルギーのほか武器や金融などの分野を挙げました。メルケル氏も、事態を安定化できないなら、「一層の制裁は避けられない」と述べました。
一方、昨年発覚した米国家安全保障局(NSA)によるメルケル氏への盗聴に関連して、オバマ氏は両政府の情報収集活動に関する「サイバー対話」をドイツ側に約束すると表明。メルケル氏は、対話は重要だとしながら、信頼関係の再構築には「克服すべき困難な問題がまだある」と述べました。