2014年5月4日(日)
「9条教」と侮蔑
自民・船田氏、百田氏ら報告
改憲派
「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(民間憲法臨調)は3日、都内で第16回公開憲法フォーラム「国家のあり方を問う! 憲法改正の早期実現を」を開きました。
シンポジウムで自民党の船田元・憲法改正推進本部長、作家でNHK経営委員の百田尚樹氏、西修駒沢大学名誉教授が発言しました。司会は民間憲法臨調代表の櫻井よしこ氏。
櫻井氏は、「日本全国で9条を守る会とかいろんな憲法改正を阻止する人々が、大変多くの組織を作っている」と「9条の会」の草の根の活動に言及。集団的自衛権の問題をわかりやすく訴える必要があるとしました。
船田氏は、「国民投票法改正を8党が共同提案しており、この枠組みを大事に改憲原案作りを進める」と報告。集団的自衛権の行使について、「9条改正までは相当時間がかかる」として解釈変更を容認しました。
明文改憲の順序について、「できれば9条改正を一番初めにやりたいが、世論がわかれ、国民も国民投票に慣れていない。もし否決されたら当分発議できなくなる」などとし、「環境権や緊急事態法制あたりをやり、国民に国民投票になれてもらう」と述べました。また、改憲の発議要件を衆参各院で「3分の2以上」の賛成と定めた96条について、「できれば(最初の発議を受けた)1回目の国民投票で改正するのが正しい方向性だ」と述べ、早期改定を目指す立場を示しました。
百田氏は、護憲勢力は「9条を信じれば侵略は起きないと思っている一種の『9条教』」などと侮蔑的発言を連発しました。