2014年5月1日(木)
集団的自衛権
“女性は反対します”
国会内 議員・学者・弁護士ら
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女性の国会議員や学者、弁護士らと市民が「大切なあの人が、戦地に行くことに? 集団的自衛権」と題する集会を30日、国会内で開きました。約100人が参加し、各界からのリレートークで、集団的自衛権行使の問題点や行使容認に反対する活動が報告されました。
学習院大学教授の青井未帆氏は、憲法解釈変更による行使容認について「一内閣の判断でひっくり返してしまうのは大きすぎる問題」「きわめて危険な政治のやり方だ」と指摘。「憲法はなんのためにあるのか。むしろ危機の時代に政治が暴走しないようにするためにある」と述べ、安倍首相の姿勢を批判しました。
雨宮処凛さん(作家)と内田聖子さん(アジア太平洋資料センター理事)は、安倍首相が進める「戦争する国」づくりと貧困・格差問題との関連を指摘。「新自由主義と軍事国家への道のりは密接な関係。新自由主義化により大量の貧困層をうみだし、その先に戦争があることをあわせて反論していくべきだ」(内田さん)と語りました。
日本共産党の田村智子参院議員と社民党の福島瑞穂参院議員が出席。田村議員は、下村博文文科相が、戦前の軍国主義教育を推進する主柱だった教育勅語を「副読本」として使っても良いといわんばかりの発言をしていることを紹介し、「子どもたちに死ぬことを教えた教育は誤りという自覚があれば、『教育勅語を副読本に』なんて言えるはずがない」と批判。「教育の面でも戦争に向かわせる動きに黙っているわけにはいかない。ご一緒にがんばりましょう」と呼びかけました。