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2014年5月1日(木)

きょうの潮流

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 あまりの盛況ぶりに気をよくしたのか、今月中旬に再び来日するポール・マッカートニー。前回の公演で印象深かった曲の一つに、ビートルズ時代に歌った「ブラックバード」がありました▼歌いだす前、この曲について話し始めたポール。当時、米国でわき起こっていた公民権運動に触発され、差別に苦しむ人たちのためにつくった、と。それから半世紀。色あせない曲とともに、人種差別とのたたかいはつづきます▼米プロバスケットボール・NBAのオーナーが、人種差別発言で永久追放になりました。知人女性との電話のなかで「黒人との交友を宣伝するな、試合にも連れてくるな」などと話していたことが発覚。大問題になっていました▼NBAは最高額の罰金250万ドル(約2億5700万円)も科し、それを人種差別の撲滅をめざす組織に全額寄付するといいます。黒人の選手で成り立ってきたとはいえ、迅速で厳しい処分の背景に問題の根深さも感じます▼最近のスポーツ界は同様の事態が相次いでいます。サッカーのスペインリーグではブラジル出身の選手がボールを蹴る際に客席からバナナが投げ込まれました。日本のJリーグでも、外国人差別と受け取れる横断幕が掲げられたばかり▼国境のないスポーツで差別が横行すれば存立の危機です。それは社会も同じ。人を区別する動きにいつも敏感でありたい。ブラックバードは歌います。「君は自由になるときを待っていた 夜の暗闇の中にある光にむけ 黒い鳥は飛んでゆく」


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