2014年4月29日(火)
紛争の平和解決強調
米比両大統領が会見
【ハノイ=松本眞志】オバマ米大統領は28日、アキノ比大統領との会談後の記者会見で、この日調印された米比両国の新軍事協定を歓迎し、両国関係は「新たな段階」に入ったと表明しました。
オバマ氏は、新軍事協定のもとでは、1992年の米軍撤退前に使用していた基地の再建や新たな基地建設は計画していないと説明。南シナ海での中国の「威圧」的行動を批判しつつ、米国の目標は中国の「封じ込め」ではなく、その「平和的台頭」は歓迎するとのべました。
アキノ氏は、南シナ海の領有権問題について「国際法に基づいた平和的な解決をすべきだ」との見解で一致したと表明。中国との係争の仲裁を国際海洋裁判所に提起したことについて、「仲裁裁判は、公正で永続的な解決策を得る、開かれた友好的・平和的な手段だと確信している」と述べました。