2014年4月27日(日)
JR北
保線業務を丸投げ
紙氏、不祥事の背景告発
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日本共産党の紙智子議員は21日の参院決算委員会で、事故と不祥事が相次いだJR北海道がコスト削減のために保線業務や車両整備を外注先の企業に丸投げしている実態を告発し、政府の責任をただしました。
紙氏は、同社が発注するレールや枕木、砂利交換などの保線業務を札建工業と北海道施設工業の2社が請け負い、さらに札建工業では半分以下の単価で孫請け会社に施工させている構図を明らかにし、「こうした(ピンハネの)実態をつかんでいるのか」と迫りました。
国土交通省の瀧口敬二鉄道局長は「承知していない」と答弁。民営化後の採用抑制で40代の社員が極端に少なく、技術の継承が困難になっているとして「外注化も有効な手段」と正当化しました。
紙氏は、JR北海道の小池明夫会長が「赤字を回避するために合理化を推進し、安全投資や修繕費用を十分に確保しきれなかった」と述べていることにふれ、「合理化・効率化は常に国が求めてきたことだ。国の言う通りに行ってきたことが、今回の事態を招いたのではないか」と追及しました。太田昭宏国交相は、小池会長の説明は「その通りだと思う」とし、政府の責任については言及を避けました。