2014年4月23日(水)
川内原発再稼働 大争点に浮上
衆院鹿児島2区補選 27日投票
再生エネこそ希望ある道 三島候補訴え
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27日投票の衆院鹿児島2区補欠選挙では、今夏にも「全国一番手」に狙われる九州電力川内(せんだい)原発(薩摩川内市)1、2号機の再稼働が大きな争点に浮上しています。日本共産党の三島てらし候補(72)=新=は「再稼働にひとかけらの道理もない。再生可能エネルギーこそ未来に希望ある道」と訴えています。
再稼働「一番手」には、「事故が起こるかもしれない」「核廃棄物の処理に何年もかかり、不安」などの声があがっています。
川内原発の再稼働中止を求めて日本共産党鹿児島県委員会が14日発表した声明は「鹿児島県には九州最大、全国屈指の自然エネルギーがある」と強調。原子力規制委員会の「規制基準」をクリアしても無事故ではなく、まともな避難計画すらない問題や活断層や火砕流の危険などもあると指摘しています。
農・畜産業が盛んな鹿児島県では、日射量や降雨量の多さだけでなく、家畜の排せつ物やサトウキビの搾りかすなどを利用するバイオマス発電も期待されています。県は2020年度の導入目標を太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスで合計約171・7万キロワットと掲げ、これは川内原発全2基の合計電気出力178万キロワットにほぼ匹敵します。
ところが、安倍政権が策定したエネルギー基本計画は、再生可能エネルギーの目標値もなく、原発を「重要電源」と明記するなど、「原発永久化宣言」となっています。原発再稼働に「反対」の国民は59%(「朝日」3月18日付)に達します。
自民・金子万寿夫候補(公明推薦)は「再稼働は必要だ」、無所属・打越明司候補(民主、維新、結い、生活推薦)も「やむなしと思っている」と表明しています。
三島候補は「原発企業からの献金“原発マネー”と一切無縁の政党だから『原発ゼロ』の立場で頑張れます」と金権政治の打破を訴えています。
「脱原発実行委員会かごしま」の岩井哲代表は語ります。「大変危険な川内原発が再稼働されようとしています。福島原発の悲劇を二度と繰り返してはならない。この補選でノーを突きつけることができます」