2014年4月19日(土)
きょうの潮流
仕事帰りにスーパーに寄ると、モヤシが売り切れていることが増えました。安いモヤシは家計の味方。わが家でも大活躍の食材で、買えないとガッカリです▼料理レシピの投稿・検索サイト「クックパッド」が消費税増税前に実施した食費の節約に関するアンケートでは、7割が「外食を控えて家で食べる」と回答。「安い食材で作る料理のレパートリーを増やす」「安い食材でかさ増しする」が続きました。活用したい食材の1位がモヤシでした▼小学生の息子2人を育てる東京都内のシングルマザーも、モヤシ愛用者。希望しても正社員の職は見つからず、食べ盛りの子どもたちの食費が悩みの種です。4月からは学校の給食費も高くなり、ますます頭を痛めています▼大手のスーパーや量販店では、買い控え対策で値引きセールをするところもあります。消費者には助かることですが、不況の中で必死に営業している中小の商店や業者のことを考えると、喜んでばかりはいられません▼ある喫茶店では、1997年の消費税増税時には価格を据え置いたものの、売り上げは1割落ちました。今回は、やむなく増税分を値上げしたところ、常連客から「困る」「来る回数を減らそうかな」と言われる日々。店を続けるのが厳しいと嘆きます▼増税の痛みは、今後ますます襲いかかってきます。庶民ばかりが節約と我慢を強いられて、黙ってはいられません。安倍政権を揺るがすような怒りの声を広げ、なんとしても大増税路線をストップさせたい。