2014年4月18日(金)
「平和憲法電車」中止ひどい
高知 土佐電鉄に市民批判
06年からカンパで運行
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高知県の市民団体などがカンパを募り、土佐電気鉄道(本社・高知市)の路面電車に、「守ろう平和憲法」や「9条は世界の宝」と書いた車両を走らせていましたが、同社は今年から中止することを決めました。市民から批判の声が出ています。
平和憲法ネットワークなどが2006年から(途中2回中断)「平和憲法号」を、高知憲法会議などが昨年から「憲法9条号」をそれぞれ運行。憲法記念日の5月3日前後から終戦記念日の8月中旬まで高知市を中心に25・3キロの区間を走らせていました。80万円ほどの費用は市民カンパで賄ってきました。
土佐電鉄では、昨年の運行に対し市民から電話やメールで賛同の意見とともに、「意見広告ではないか」との指摘があったとして論議。国会でも憲法論議が高まっている時に「政治的と受け取られかねない」と判断し「走らさない」と団体に通告してきました。
高知憲法会議の徳弘嘉孝事務局長は「全国的に、憲法守れという運動が『政治的』と判断され、各団体が自主規制する動きがある。秘密保護法成立以後、特に顕著で危険だ。こうした動きに負けない運動が必要だ」と話しています。