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2014年4月18日(金)

庶民増税の二重取り

佐々木氏 「社会保障回す」偽り

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(写真)質問する佐々木憲昭議員=16日、衆院財金委

 日本共産党の佐々木憲昭議員は16日の衆院財務金融委員会で、「消費税増税分はすべて社会保障に回す」という安倍政権の言い分の偽りを追及しました。

 政府は消費税増税による国民の負担増を5兆円と見込んでいますが、社会保障経費(国と地方)は、消費税増税を織り込む前と後を比較すれば、増えるのは3・7兆円です。

 「あとの1・3兆円はどこにいくのか」と佐々木氏は質問。古川禎久財務副大臣は「将来の世代の負担軽減になる」と答弁しました。佐々木氏は「1・3兆円は借金の穴埋めに回るということだ。誤解を与える宣伝はやめるべきだ」と批判しました。

 佐々木氏は、社会保障費に回すという3・7兆円のうち「社会保障の充実」になるのは5000億円だけであることを示し、「家計に還元されるのは(増税分の)10分の1にすぎない」と指摘しました。

 佐々木氏は、基礎年金の国庫負担分(2分の1)に消費税増税分を充てることは不当だと主張。2004年度の「与党税調・税制改正大綱」で年金の国庫負担財源のために所得税・住民税を増税し、年金課税の強化をしてきたことにふれ、「庶民のふところから二重取りするようなものだ」と批判しました。


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