2014年4月12日(土)
外国人労働 単純労働広げるな
高橋氏 「技能実習が趣旨」
衆院厚労委
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日本共産党の高橋ちづ子議員は9日の衆院厚生労働委員会で、政府が建設分野などの人手不足を外国人労働者で補うとし、家事や介護での「活用」も検討していることについて、「外国人技能実習制度を単純労働に拡大し、安上がりな労働力として使うことは許されない」と批判しました。
田村憲久厚労相は「注意すべき問題がある。日本人の賃金低下や外国人を安く使うことがあってはならない」と答えました。
高橋氏は、技能実習制度の目的は「技能の移転」だと指摘。受け入れ期間を延長して実習を終えた労働者も再来日させて就労させるのは、「技能を生かして母国で活躍する人に“日本で働け”というのは制度の趣旨に反する」と指摘しました。
内閣府は「技能移転を目的とする制度の根幹を変えるつもりはない」(石井裕晶政策統括官)と説明しました。高橋氏は、米国務省人身取引報告書が「強制労働」と厳しく批判していることや日本弁護士連合会が制度廃止を求めていることにも触れ、「制度対象の拡大などあってはならない」と批判しました。