2014年4月8日(火)
地元要望反映が必要
高橋氏 東北への医学部新設
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日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は3日の東日本大震災復興特別委員会で、東北地方の医学部の新設問題について質問しました。医学部の新設は、1979年の琉球大学以来となります。
高橋氏は、東北地方に医学部を新設する意義について問い、根本匠復興相は「震災からの復興、東北地方の医師不足、原子力事故からの再生という要請を踏まえたもの」と答えました。
高橋氏は、来年4月の開校と医学部新設のスケジュールが報じられ、最低でも専任教員130人、600床の付属病院が基準とされていることから、医師や看護師が不足している現場から人材が奪われると関係者が懸念していることを紹介。「来年4月のスケジュールはあまりにも拙速ではないか」とただしました。
吉田大輔文科省高等教育局長は「スケジュールは確定したものではない。(病床の基準も)個別の事情に応じて弾力的に扱いたい」と答弁しました。
高橋氏は、卒業生に東北に残ってもらうため、医学生の経済的負担が少ない公立医学部を要望する声が強いことを示し、「公立大や自治医科大学の東北版といった大学が必要」と指摘。「17年までとなっている医学部定員増の措置は延長すべきだ」と主張しました。
西川京子文科副大臣は「公立大学も排除していない」「定員増については、地域の医師数の確保の状況などを踏まえ弾力的に対応したい」とのべました。