2014年4月7日(月)
おかえり 三鉄
北リアス線再開し全線復旧
岩手
東日本大震災から3年と26日、三陸鉄道が帰ってきました。津波で駅舎や線路を流失するなど甚大な被害を受けた岩手県の同鉄道は6日、残る最後の不通区間だった北リアス線小本駅(岩泉町)―田野畑駅(田野畑村)間(10・5キロ)で運転を再開。南リアス線とあわせ、全線で復旧を果たしました。
この日、久慈駅(久慈市)―宮古駅(宮古市)間を記念列車が往復。午前11時半すぎに宮古駅から記念列車が発車すると、駅近くの、こ線橋を埋めた人々は手を振り、声援を送って見送りました。
1歳9カ月と6カ月の娘2人を連れて列車を見に来た女性(31)=宮古市=は「みんな元気になれたのではないでしょうか。高齢化が進むと、鉄道はお年寄りの『足』として必要だと思います。鉄道ならではのよさを生かして頑張ってほしい」と話していました。
同鉄道は震災5日後に一部区間で運転再開するとともに、いち早く全線復旧を表明。地元と全国の人々の後押しで復旧費用の国の全額補助が実現し、3年で復旧しました。一方、同じ岩手県内で被災したJR山田線と大船渡線は、JR東日本の消極的な姿勢によりいまだ復旧のめどがたっていません。