2014年4月6日(日)
安倍首相が百貨店を訪問
渋谷→日本橋へ急きょ変更?
消費税増税 怒りにあたふた
消費税率が8%に引き上げられて最初の週末となった5日、安倍晋三首相が私邸のある東京都渋谷区からわざわざ中央区の日本橋三越本店まで行って、買い物する一幕がありました。
これに先立ち、時事通信や共同通信が4日、渋谷区の東急百貨店を安倍首相が訪問予定とのニュースをそろって配信。ネット上でテレビ番組「笑っていいとも」出演に続く抗議行動が呼びかけられる事態となっていました。
首相官邸は「(日本橋三越本店訪問は)きょう(5日)朝、決まった。渋谷区の百貨店を総理が訪問するとの一部報道は誤報だ」と否定。しかし、国会周辺の関係者は「警備上の都合で5日朝、日本橋三越に急きょ変更になった」と説明します。当日朝になって正式に訪問先を決めたか、急な変更か、どちらにしても大増税の怒りの声をかわそうとした官邸側の意図が浮かび上がりました。
5日の三越で買い求めたのは、書籍や靴、レトルトカレーやヨーグルト、つくだ煮、しょうゆなどの食料品。約4万円をデパートに落としていきました。
安倍首相は記者団の取材に、消費税導入の1989年4月に竹下登首相が百貨店でネクタイを購入したことに触れ、「あのときよりだいぶ消費税が高くなったという実感があった」といまさらながらの発言。