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2014年4月3日(木)

強制連行 中国149人提訴

三菱マテリアル相手に 中韓が連携

河北省で集会

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(写真)河北省石家荘市内の公園で強制連行被害者の追悼集会を開く被害者と遺族ら=2日(小林拓也撮影)

 【石家荘(中国河北省)=小林拓也】戦時中に日本へ強制連行され過酷な労働を強いられた中国河北省出身の被害者と遺族の計149人が2日、日本企業の三菱マテリアルに謝罪と賠償を求める訴状を河北省高級人民法廷(高裁)に提出しました。中国では、強制連行問題で日本企業を相手取り裁判所に訴状を提出する動きが広がっていますが、約150人の原告は最大規模です。

 原告は、強制連行で亡くなった被害者に200万元(約3200万円)、帰国できた被害者に150万元(約2400万円)の賠償を要求。総額は2億2700万元(約38億円)です。また、日中両国の新聞への謝罪広告の掲載、教科書への記載、強制連行の記念館の設立などを求めています。法廷が訴訟を受理するかどうかは未定です。

 原告団には2人の元被害者も。李運徳さん(88)は「つらい経験だった。裁判で正義を取り戻したい」と語りました。

 訴状提出に先立ち、原告と支援者ら約150人は、石家荘市内の公園で、亡くなった被害者を悼む集会を開催。遺族代表は「謝罪と賠償を求める道のりには困難があるが、私たちはあきらめない」と訴えました。

 訴状提出後の集会には、戦時中に三菱重工業に強制徴用された問題で裁判をたたかっている韓国の訴訟団代表も招かれて参加。両国の戦争被害者の協力を決意しあいました。

 韓国訴訟団の李圭梅(イ・ギュメ)さん(63)は「今後必要なことがあれば中国側を助けていきたい」と発言。李熙子(イ・ヒジャ)さん(70)は「両国が相互に協力して活動していこう」と呼びかけました。

 韓国の張完翼(チャン・ワンイク)弁護士は「韓国の経験を伝えて、中国側を支援したい。両国の協力で、日本政府と企業に圧力をかけたい」と述べました。


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