2014年4月2日(水)
消費税8%、不安 怒り
大増税路線ストップくらし守る共同を
東京・新宿 志位委員長が緊急街頭演説
「年金は下がる。ますます苦しくなる」「懸命に税金を納めてきたのに、踏んだり蹴ったりだ」―安倍内閣が消費税率を8%へ引き上げる大増税を強行した1日、列島各地で不安と悲鳴、怒りの声が渦巻きました。日本共産党は同日、全国各地で消費税増税の強行に断固反対し抗議するいっせい宣伝を実施。東京・JR新宿駅西口では志位和夫委員長が街頭演説しました。道行く人たちが次々足をとめ聞き入りました。消費税廃止各界連などの各団体も各地で宣伝を行いました。
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緊急の街頭演説にのぞんだ志位委員長は、「消費税増税を強行した安倍自公政権の暴挙に対して、断固として抗議の声を突きつけたい。国民の怒りを総結集して消費税大増税路線をストップさせ、あらゆる分野で暮らしを守る運動をおこそう」と訴えました。
志位委員長はこのなかで、8兆円を上回る史上空前の大増税が国民の暮らしと営業にもたらす破壊的影響を厳しく告発するとともに、自民、公明、民主などの増税推進勢力が「増収分をすべて使う」と宣伝してきた社会保障分野は、年金の連続削減をはじめ「給付削減」と「負担増」が目白押しになっていると指摘。「国民に耐え難い大増税を押し付けたうえ、ウソの宣伝でごまかすなど許されない。史上空前の増税を推進してきた勢力に抗議の声を集中し、国民の厳しい審判を下そう」と呼びかけました。
庶民からしぼりあげた税金を、大企業減税と巨大開発、軍拡予算に流し込む―。消費税大増税の正体をズバリ指摘した志位委員長は、来年10月の10%引き上げを前に「いま声をあげなければ際限のない『増税地獄』に引き込まれてしまいます。消費税大増税路線ストップ―この声を突きつけよう」と力説しました。
そして、安倍内閣が狙う医療・介護や労働者派遣法の大改悪にも言及し、「増税反対のたたかいと一体に、あらゆる問題で、暮らしを守る運動を草の根から全国でつくっていきましょう」と訴えました。
そのうえで志位委員長は、消費税に頼らずに経済・財政危機を打開する道―(1)「応能負担」の原則にたった税制改革(2)国民の所得を増やす経済改革―に踏み出すよう提案し、消費税を5%に戻し、将来的には廃止する展望を示しました。「改革を実行するためには『財界中心』から『国民の暮らし第一』へ切り替える政治の大転換が必要です。日本共産党はその先頭に立ってがんばります」と表明しました。