2014年3月30日(日)
ウクライナ
米ロ外相再会談へ
両首脳が電話会談で合意
【ワシントン=島田峰隆】オバマ米大統領は28日、ロシアのプーチン大統領と電話会談しました。両首脳は、ウクライナ情勢の事態打開に向けた措置を協議するために米ロ外相が再会談することで合意しました。ホワイトハウスが発表しました。
両首脳がウクライナ情勢をめぐり直接対話するのは、同国南部クリミア自治共和国で住民投票が行われた16日以来。今回はプーチン氏が、サウジアラビア訪問中のオバマ氏に電話しました。
オバマ氏は、ケリー米国務長官がロシアのラブロフ外相に示した外交解決の提案への具体的な回答を書面で示すよう求めました。またウクライナ政府が自制した態度を取り、憲法改正と民主的な選挙へ向かっていると強調。ロシアにこの過程を支援し、「ウクライナ国境での兵力集結を含めこれ以上の挑発を避けること」を要求しました。
オバマ氏は、米政府はウクライナ政府と緊密に協議し外交的解決を支持し続けると述べました。ただ「それはロシアが軍隊を撤退させ、ウクライナの領土保全と主権をさらに侵害する措置をとらない場合にのみ可能になる」とくぎを刺しました。
一方、ロシア政府によると、プーチン氏は会談で「情勢を安定させるため国際社会が取り得る措置を検討する」よう提案しました。