2014年3月30日(日)
嘉手納に新基地計画
住民立ち退き要求
米軍資料
赤嶺議員質問で
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日米両政府が進める沖縄本島中南部の米軍基地統合計画に伴い、嘉手納弾薬庫知花地区(沖縄市)に計画している新たな基地整備の素案が明らかになりました。27日の衆院安全保障委員会で日本共産党の赤嶺政賢議員が、入手した資料(「知花地区開発計画」=2009年3月25日付)を示し、明らかにしました。
整備予定地には、住民が営農している「黙認耕作地」も含まれています。防衛省はすでに住民の立ち退きを求めています。
整備予定地は本紙試算によると南北約1・6キロメートル、東西約0・6キロメートル。新設するフェンスでその範囲を囲み、倉庫や学校、厚生施設などを中に配置する計画です(図)。囲まれる範囲は少なくとも50ヘクタール(東京ドーム約10個分)、施設の総面積は約16・5ヘクタールにのぼります。
防衛省の山内正和地方協力局長は牧港補給基地(浦添市)から倉庫・工場、キャンプ瑞慶覧(宜野湾市など)から事務所・洗車場が同地区へ移転されることを認めました。
「黙認耕作地」は米軍への提供区域ですが、そもそも沖縄の米軍基地は、私有財産の強奪を禁じた戦時国際法に反して接収された民有地を多く含んでいます。赤嶺氏は「一方的に立ち退きを求めるやり方は、住民の生活の糧を奪うものだ」と批判しました。