2014年3月30日(日)
安倍「改革」から子ども守ろう
憲法の大切さ伝えたい 全国の教職員集う
「安倍『教育再生』ストップ! 憲法を守り、いかそう!」と29日、東京・日比谷野外音楽堂に全国の教職員ら2700人超が集いました。安倍政権が戦争できる国づくりへ突き進もうとするなか、「教え子を再び戦場に送らない」との決意をこめ、銀座をパレードしました。全日本教職員組合(全教)、教組共闘連絡会、子ども全国センターの主催です。
東京・日比谷野音
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寄せ書きや横断幕に仲間の思いを託されて参加した人も。長崎高教組は、ことわざ「逆鱗(げきりん)にふれる」にちなみ、一言書いたうろこを貼りつけて「怒りの竜」に仕立てました。男性(41)は「憲法は政府をしばるルールだと話すと、生徒はびっくりします。今こそ憲法の大切さをしっかり伝えなきゃいけない」と意気込みます。
安倍政権は「教育再生」の名で、道徳の教科化や教育委員会制度の改悪など、教育への政治支配を強めようとしています。
全教の北村佳久委員長があいさつし、安倍政権の教育政策一つひとつが憲法改悪と一体だとのべ、「国民的な共同で、政治権力の支配から子どもと教育を守ろう」と呼びかけました。
好きな条文と思いを「I LOVE 憲法メッセージ」として5人が発表。25条の生存権をあげた京都教職員組合青年部長(34)は、親の貧困が子どもたちに与える影響を訴え、「人間みんなが、健康で文化的な最低限度の生活を営めるようにしたい」と語りました。
沖縄、長野、大阪、宮城、東京の教職員と高校生がリレートーク。男性(高2)は「私たちは学ぼうとする意欲をもっています。教育の自由と平和を取り戻し、人間に豊かな学びと深い追究を保障しましょう」と呼びかけ、大きな拍手に包まれました。
九条の会の小森陽一事務局長が講演。韓国とマレーシアの教職員組合からメッセージが寄せられました。