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2014年3月27日(木)

きょうの潮流

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 春めく陽気に都心のソメイヨシノも咲き始めました。開花から1週間前後が見頃で、2週間もたてば散りゆきます。慌ただしく移り変わるこの時期、しばし立ち止まり花を愛(め)でる心の余裕がほしい▼自然の息吹を感じる季節ですが、がれきに咲いた花々もあります。あの大震災で壊れた校舎の破片に、色とりどりの花を描いてきた福島・保原(ほばら)高校の生徒たち。その作品がいま皇居の外苑で展示され、行き交う人の目を和ませています▼がれきに開いた桃色のサクラの花びら。大きさも形もさまざまな「花がれき」が並んでいます。作品とメッセージを写真に撮って壁掛けにしたものや、これまでの活動を紹介したパネルも▼彼らはがれきだけでなく、県内の仮設住宅を訪ねて、灰色の壁に花を咲かせる活動にもとりくんでいます。「花はいいな。心がぱっと明るくなる。この絵を見ていると、つらいことも忘れられる」と喜ぶ住民。命と希望、元気を届ける笑顔の高校生の試みです▼先日、花の写真家・安原修次さんから新刊が届きました。福島の沿岸部を回って撮った『浜通りの花』。昨年、本欄で紹介した『三陸の花』につづき、車に寝泊まりしながら被災地をめぐり、けなげにたくましく咲く花を収めました▼「野の花は人の心を癒やしてくれる」と安原さん。手製の絵はがきに「日本中の人々が皆さんのこと気にかけています」との言葉を添え、仮設住宅に配ってきました。3年目の春に、少しでも明るさと、安らぎをとり戻してもらおうと。


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