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2014年3月25日(火)

きょうからアラブ首脳会議

パレスチナ問題など議論へ

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 【クウェート市=小泉大介】アラブ連盟(パレスチナを含む22カ国が加盟)の第25回首脳会議が25、26の両日、クウェートの首都クウェート市で開催されます。パレスチナ・イスラエル和平交渉の期限が目前に迫り、シリア内戦が激化の一途をたどるなど、緊迫した情勢のもとで行われます。

 クウェートでの首脳会議開催は、同国が1961年にアラブ連盟に加盟して以来初めてです。同連盟のアラビ事務局長は23日の準備会合で、今回の首脳会議の意義について「より良い未来に向けたアラブの連帯」を実現するためのものだと強調。中心課題として、パレスチナ独立国家樹立、シリア内戦の終結を挙げました。

 昨年7月に約3年ぶりに再開したパレスチナとイスラエルとの和平交渉の期限は4月末ですが、最終合意の見通しはまったく立っていません。その最大の原因であるイスラエルによるユダヤ人入植住宅建設推進について、首脳会議は最終声明で厳しく非難する見込みです。

 イスラエルを「ユダヤ人国家」として認めるよう同国政府がパレスチナ側に要求していることについても、パレスチナ難民の帰還権を侵害するものとして一致して拒否する姿勢を示す方向です。

 シリア問題については、クウェートのサバハ副首相兼外相が23日の準備会合で、「現代における最大の人道的惨事」を止めるため、国際社会は従来の2倍の努力をせねばならないと強調。解決には軍事でなく政治対話こそ必要であり、アサド政権と反体制派の直接協議再開を促すことが重要だと訴えました。

 「アラブの連帯」をめぐってはこの間、昨年7月に軍により解任されたエジプトのモルシ前大統領の出身母体であるイスラム主義組織・ムスリム同胞団を支持するカタールと、これを非難するサウジアラビアなどとの「亀裂」が重大問題化しています。これが首脳会議でどう議論されるかにも、注目が集まっています。


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