2014年3月25日(火)
首相言明否定する「河野談話」見直し発言
自民総裁補佐 山下書記局長が批判
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日本共産党の山下芳生書記局長は24日、国会内で記者会見し、自民党の萩生田光一総裁特別補佐が日本軍「慰安婦」問題で軍の関与を認め謝罪した「河野洋平官房長官談話」について検証結果によっては新たな談話を発表すべきだと指摘したことに関して、安倍首相は「『河野談話』を見直すことは考えていない」としており、「安倍首相の言明を否定する、きわめて由々しき問題です」と指摘しました。
山下書記局長はこのなかで、「根本的には、日本政府の対応に問題があります。本当に『見直さない』のであれば、検証は必要ないし、継承するというなら、見直し派からの攻撃に正面から反論すべきです。残念ながら、(政府には)反論・反撃の立場がありません。その態度が、萩生田氏の発言を招いたといっても過言ではない」と強調しました。
そのうえで、「河野談話」見直し論に反撃し「慰安婦」問題の真実を明らかにした党の「見解」(14日発表)に「日本の良心をみた」など、国内外から反響が寄せられていることにふれながら、「これこそ政府がやるべきことです。このような立場でこそ、日本とアジアの本当の理解が進みます」とのべました。