2014年3月22日(土)
技能実習生活用を批判
建設労働者不足 仁比氏「筋違い」
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日本共産党の仁比聡平議員は17日の参院法務委員会委嘱審査で、政府が建設労働者不足の緊急対策として外国人技能実習生を利用する制度の活用を検討していることについて「本来の目的から筋違いで、許されない」と批判しました。
同制度は「技能移転を通じた国際貢献」との口実で、低賃金の単純労働の受け入れに利用されています。2009年法改定で受け入れ団体による監理が指針に明記されました。
仁比氏は「深刻な権利侵害は根絶されていない」と述べ、昨年10月に不正行為を認定された愛知県内の食品会社の事件に言及。受け入れ団体は名目にすぎず、技能実習生の講習など監理はブローカーに丸投げされていた実態を示しました。
この事件は愛知県労働組合総連合(愛労連)が当局に告発しており、仁比氏は「事実を調査し、厳しい処分を下す立場でのぞむべきだ」と主張。谷垣禎一法相は同制度の運用について「適正化していかなければならない」と述べました。
仁比氏が技能実習生の活用を批判したのに対し谷垣氏は「制度の趣旨との関係で、詰めを要することがまだたくさんある」との考えを示しました。