2014年3月20日(木)
米報道官「安保への脅威」
【ワシントン=島田峰隆】カーニー米大統領報道官は18日の記者会見で、ロシアのプーチン大統領がウクライナ南部クリミア半島の編入を表明したことについて、「国際の平和と安全保障への脅威であり、国際法違反だ」と批判しました。
同報道官は「米国はこの併合の試みを認めない」「ロシアが行動や挑発を強めれば代償はより大きくなるだろう」と語り、対ロ制裁をいっそう強める方針を示しました。
またオバマ米大統領が18日、独仏英など主要7カ国(G7)に対し、オランダのハーグで24、25日に開かれる核安全保障サミットの場を利用して首脳会議を開き、ウクライナ情勢への対応を協議することを呼び掛けたと述べました。
ケリー米国務長官も18日、ワシントン市内での講演で、「ロシアの行為は歴史の誤った側面だ」「国際的な法手続きを排除して一方的に行われたことは極めて危険だ」と指摘。プーチン大統領が同日の演説でクリミア編入を正当化したことについて「驚いたし、事実の解釈に失望した」と述べました。