2014年3月19日(水)
志位委員長とベトナム国家主席会談
東アジアの平和など協力強化
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日本共産党の志位和夫委員長は18日、来日中のチュオン・タン・サン・ベトナム国家主席と都内の迎賓館で会談し、東アジアの平和構築や核兵器廃絶の課題で協力を強めていくことを確認しました。
志位氏は、サン氏の来日を歓迎するとともに、日本共産党とベトナム共産党の関係が48年に及ぶことにふれ、両党首脳会談などを通じて世界とアジアの平和のための協力や理論交流などが発展していることを喜んでいると述べました。
サン氏は、両党の関係が力強く、効果的に発展していることを非常にうれしく思うと応じ、新しい高みに引き上げた両党関係をさらに強化していきたいと表明しました。
志位氏は、日本共産党の第26回大会で決定した北東アジア平和協力構想を説明。「東アジアの平和という点でも両党が共同を進めたい」と提起しました。
これに対しサン氏は「非常に重要な提案であり感謝する」と述べ、アジア地域には複雑な要素が残っており、こうした構想が出されてくることが重要だと指摘。紛争の平和解決、武力行使・威嚇反対など、ベトナムの立場を共通点として紹介しました。
志位氏は、来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に関連して、同会議で核兵器禁止条約の交渉開始を国際社会の合意としていくことが重要との見解を表明。唯一の被爆国である日本と枯れ葉剤の被害を受けたベトナムで活動する両党が、「核兵器のない世界」を実現するうえで協力を発展させるよう願っていると語りました。
サン氏は、提案を歓迎すると応じ、ベトナムの立場と一致すると表明。たたかいは長く困難となるだろうが、全人類のためのたたかいであり、勝利できると信じていると述べました。
会談には、日本共産党側から山下芳生書記局長、市田忠義、緒方靖夫、小池晃副委員長、森原公敏国際委員会副責任者、ベトナム側から、ダオ・ビエット・チュン国家主席府官房長、ホー・スアン・ソン外務次官、グエン・テー・キー・ベトナム共産党教宣委員会副委員長、ブー・クアン・トアン国家主席補佐官らが同席しました。