2014年3月16日(日)
京都府知事選公開討論 山田知事が暴言
“15の春 泣かせてもいい”
京都府知事選(20日告示、4月6日投票)の公開討論会が15日行われ、現職の山田啓二知事が、高校入試をめぐる討論で「失敗することからどうやって立ち直っていくのかってことも教えるのも大切だ」などとし、府立高校の入試で中学生3年生を大量にふるい落とすことを正当化する暴言を述べました。
京都府の高校入試制度は今年から大きく改変され、受験機会が前・中・後期選抜の3回にされ、京都市・乙訓地域では総合選抜制度が廃止され単独選抜制度を導入しました。先月24日の前期選抜の合格発表では、受験生1万2401人のうち7112人が不合格になり、子どもや保護者にショックと動揺が広がりました。
「世直し府民ネット」の尾崎望候補=小児科医=がこの問題を指摘すると、山田知事が冒頭の発言をしました。
さらに、蜷川虎三民主府政が掲げた「15の春は泣かせない」という高校全入のスローガンについて「15の春泣かなかったら、18の春大泣きしちゃったという事実がある」など、「15の春」は泣かせてもいいかのような発言をしました。
尾崎候補は「中学3年の一番大切な時期に失敗体験を負わせていいのか」「高校はすべての子どもたちが伸びていく条件をととのえることが必要だ」と、入試制度の改善を訴えました。
地域経済のテーマでは、尾崎候補が京都の廃業率の高さを指摘すると、山田知事は、「(廃業が極端に多いのは)バー、クラブ、そしてキャバレー、そしてビアホール、飲食店関係」と述べ、飲食業を軽視し、つぶれても構わないかのような暴言を述べました。