2014年3月16日(日)
共産党議員の国会質問
奄美群島振興策 地元に沿った交付金に
穀田氏が提案
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日本共産党の穀田恵二議員は14日の衆院国土交通委員会で奄美群島(鹿児島県)の振興策について質問し、新しく創設する交付金を地元の要望に沿って使いやすく充実するように求めました。穀田氏は5年前に同委員会で交付金の創設を提案していました。
国は新年度から「奄美群島振興交付金」(21・3億円)を創設し、航空運賃や物流コストを低減するとしています。穀田氏は「提案が実ったことは評価したい」とした上で、地元の裁量で自由に使える交付金になっているのかと提起しました。
穀田氏は、地元から「輸送費の引き下げ対象に黒糖や黒糖焼酎などの加工品も加えてほしい」などの声があがっていると述べ、(1)地元の要求に応じて柔軟に使えるものにする(2)要求にこたえられない予算の制約があるなら額を増やす―べきだと主張しました。
太田昭宏国交相は「5年前に(穀田氏から)指摘された交付金ができたのは非常に大きい」と答弁。運用にあたっては地元の意見を聞くとし、「政府の予算編成全体にかかわることだが、少しでも多く応援する意思はある」と述べました。
穀田氏は、これまでの奄美群島振興開発事業の予算は、医療、教育、福祉といったソフト事業の割合が1・7%にとどまっており、住んでよかったと思える島づくりにはソフト事業の予算の割合を大きく増やす必要があると求めました。