2014年3月16日(日)
共産党議員の国会質問
労働者派遣法改悪 派遣を固定化し拡大
大門氏が批判
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日本共産党の大門実紀史議員は14日の参院予算委員会で、派遣労働を無期限・無制限に使えるようにする労働者派遣法改悪案を取り上げ、派遣を固定化し拡大する制度で、歯止めもないと批判しました。
法案では3年で人を入れ替えるなどすれば、無期限に派遣できるようにします。専門業務の区分も廃止し、どんな仕事でもずっと派遣に任せられるようになります。
大門氏は「派遣労働者をいつまでも使える制度に変えるなら、企業側は現在の正社員の業務をコストの安い派遣に切り替えていくことは目に見えている」と批判。政府が「派遣会社が次の就労あっせんをする義務がある」「教育訓練で正社員の道も開ける」と説明していることに対して、「就労あっせんは正社員とは限らない。キャリアが十分で仕事ができるのに、派遣で10年以上働かされている人もいる。派遣を増やさない保証はない」と指摘しました。
安倍晋三首相は「デフレ状況を変えつつあり、それが非正規や中小企業にも波及する」と述べるだけで、正社員化の保証を示せませんでした。大門氏は「正社員になりたいと願い不本意ながらも働く非正規労働者に正社員への道を開く仕組みをつくるべきだ」と主張しました。