2014年3月15日(土)
NHK問題
国民の声聞くべきだ
吉良氏 籾井会長の罷免要求
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日本共産党の吉良よし子参院議員は14日、NHK問題を集中審議した参院総務委員会で質問に立ち、放送法に反する暴言を繰り返す籾井(もみい)勝人NHK会長を罷免するよう、同会長を任命した経営委員会の浜田健一郎委員長(ANA総研会長)に求めました。
吉良議員は、籾井会長が一連の暴言を「取り消す」と繰り返したものの反省の態度が見られないこと、会長就任直後に全理事から辞表を提出させたことは「きわめて強権的で常軌を逸した行動」だと指摘。「最も民主的であるべき公共放送のトップの要件を著しく欠いている」と、籾井会長の罷免を要求しました。
浜田委員長は、籾井会長に2度にわたって「注意」し、11日の経営委員会の会合で「誠に遺憾」とする申し合わせをまとめたと答えました。しかし、罷免については「(籾井氏は)その反省にたって職務を執行することを期待したい」と明言を避けました。
また、吉良議員の追及で、今回の籾井会長問題に関する視聴者からの意見が3万2300件を超え、2004年の不正経理事件時に寄せられた5800件を大幅に上回ることが明らかになりました。
吉良氏は、Jリーグが“差別横断幕事件”で浦和レッズに厳しい処分を下したことをあげ、「Jリーグの村井満チェアマンは『(差別的横断幕を)掲げた側の考えではなく、受け手がどう感じるかに目を向けるべき』だと指摘した。より公共性が求められるNHKこそ、受け手の国民が声を上げていることに真摯(しんし)に耳をかたむけるべきではないか」と強調。改めて、籾井氏を「罷免する決断を下すべきだ」と訴えました。