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2014年3月11日(火)

きょうの潮流

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 「自分でいうのもなんだけど、私たち、本当に仲のいい夫婦だったんだよー」。宮城県気仙沼市の仮設住宅で暮らす65歳の女性は、遺影を見つめながらいとおしそうに話します。夫は、津波の犠牲になりました。享年68歳▼たまにけんかした夜、布団を離して敷くと、夫は布団を近づけて、黙って手を握ったまま寝たといいます。「おめえには感謝している」。亡くなる数日前、夫が、なぜかポツリとつぶやいた言葉が忘れられません▼夫だけでなく、母親ら6人もの親族を失いました。普段は明るくふるまう女性ですが、今でも1人でいると悲しみで涙が止まらなくなるときがあると▼東日本大震災から3年。被災者は、癒えぬ心の傷に耐えながら、懸命に前に歩もうとしています。しかし、現状は深刻です。本紙が実施した「被災者300人実態調査」でも、大半が今年中に仮設暮らしから抜け出せないと答えています▼筆者も調査で仮設団地を訪ねました。がんを発病し、治療費で困窮しているという女性。漁を再開したが原発事故の風評被害で、魚が値崩れして嘆く三陸の漁師…。そして口々に訴えます。「国は、被災者にあまりにも冷たい」▼政治への怒りをはっきり口にする人が増えています。同時に日本共産党への期待も。気仙沼市の女性は、4月に予定される市議選で「震災後に世話になった」と秋山善治郎党市議の候補者カーのアナウンサーを手伝います。「自分でもびっくり。でも、くよくよばかりはしてられないからね」


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