2014年3月10日(月)
ワタミ創業 自民・渡辺議員
「最賃バイトは職業選択の自由」
ワタミグループ創業者で自民党参院議員の渡辺美樹氏がフェイスブックで、同社が居酒屋のアルバイトを最低賃金と同じ時給で募集していると日本共産党の小池晃副委員長が参院予算委員会(4日)で取り上げたことについて「最低賃金ではない職種の募集もしています。職業選択の自由は憲法で保障されている」と開き直っています。
この日の質問で小池氏は、景気回復のカギとして、内部留保の活用とともに、最低賃金の引き上げが内需の活発化に最も効果があり、企業の経済活動にもプラスになると主張。ワタミグループが13都道府県の店で最低賃金と同額で募集している例を挙げ、「体力の十分ある企業グループで最低賃金ぎりぎりなんていうことは駄目だと言うべきだ」と首相に迫りました。
渡辺氏はこれに対して、「職業選択の自由」を持ち出して、応募してきたアルバイトに責任を転嫁しているのです。長引く不況のもとで何とかアルバイトの職を得たいという人たちの足元を見て最低賃金で働かせていることに、経営者として政治家として痛みを感じないのでしょうか。
渡辺氏は「中長期で企業を維持、発展させる責任が経営者にはある」として、内部留保の活用による賃上げの提案にも背を向け、小池氏に「レッテル貼り」と決めつけて「この国を『成長させる政策』で対決したい」と述べています。しかし、内部留保の活用、労働法制の改悪中止、最低賃金の引き上げこそが景気回復のカギであるという小池氏の提案への反論はありません。「レッテル貼り」の言葉は渡辺氏にお返ししたい。(慎)