2014年3月8日(土)
教委制度「改革」で主張
現場の声反映の教育に
TBSラジオ番組で宮本議員
日本共産党の宮本岳志衆院議員は6日夜放送のTBSラジオ番組「荻上チキ・Session(セッション)‐22」で民主、維新両党の議員らと教育委員会制度改革について討論しました。
民主党の斎藤嘉隆参院議員と維新の中田宏衆院議員は、いずれも教育委員会を廃止して地方自治体の首長に権限を委ねるべきだとの考えを示しました。
宮本議員は、大津市の市立中学校で起きた「いじめ事件」の第三者委員会の報告書に言及。教育長や教育委員会事務局が情報を隠蔽(いんぺい)し、教育委員に何ら報告しなかったことが問題であり、教育長や事務局の独走のチェックこそ重要だと強調していることを明らかにしました。
宮本氏は「その大津の事件を取り上げて教育委員会をなくせという議論ほど乱暴な話はない」と批判。上意下達の教育行政ではなく、「保護者・住民の目線に立ち、(教育)現場などの多様な意見を反映できる教育委員会にしていくこと、徹底した情報公開で隠蔽を許さず、教育委員会への第三者チェックを行う」ことを柱とした改革が必要だと主張しました。
中田氏は、横暴な首長は選挙で落とされるので「首長の思想を教え込む教育は考えられない」と発言しました。
宮本氏は、維新共同代表の橋下徹氏が市長となった大阪市では、教育現場で「君が代」斉唱を強制する「口元チェック」が行われるようになったと指摘。戦前の国策教育で子どもたちを戦場に送り込んだ痛苦の教訓に背いて、国や首長が教育を支配するための教育委員会制度「改革」は「非常に危険な中身を持っている」と批判しました。