2014年3月8日(土)
水俣病・患者の声聞き救済 世論と運動が大事
市田副委員長、市長・被害者と懇談
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日本共産党の市田忠義副委員長・参院議員、仁比聡平参院議員は7日、水俣病被害者の切り捨て・幕引きを許さないと、熊本県水俣市を訪れ、救済の状況や要望などを聞き取り、今後のたたかいについて交流しました。
同市の西田弘志市長や被害者5団体と懇談。西田市長は「患者の立場にたって声を聞き、救済するのが最終目的」と表明し、市田氏は「被害者切り捨てを許さない世論と運動が大事」と応じました。
被害者団体との懇談には、「水俣病不知火患者会」や「水俣病被害者互助会」などさまざまな被害者団体が一堂に会しました。
あいさつした市田氏は、国の「水俣病特措法」が居住地域や年代で被害者を切り捨てるやり方を見直すよう国会でただしてきたと紹介。国の認定基準が複数の症状を条件としているのに対し、最高裁判決や不服審査会が「感覚障害だけでも水俣病」と判断したとのべ、「現行の認定基準は完全に破たんした」と指摘しました。
この日、環境省が示した認定基準の新たな運用指針についてこれまでの基準を踏襲したものとして「切り捨て・幕引きをはかるものだ」と批判しました。
懇談には、野中重男、川上紗智子両市議、坂本のぼる芦北町議、橋口知恵子津奈木町議、松岡徹県議、日高伸哉県委員長が同席しました。