2014年3月6日(木)
首相の歴史観押し付けるな
田村議員 安倍「教育改革」を告発
参院予算委
日本共産党の田村智子議員は5日の参院予算委員会で、学校教育への政治家の関与を強める安倍政権の「教育改革」の問題を取り上げ、「首相の歴史観や道徳観を教科書や学校教育の現場に押し付けるような教育改革は行うべきではない」と主張しました。
(論戦ハイライト)
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自民党の教育委員会制度改革案は、「首長の意向の反映」を目的に掲げ、首長が教育委員長と教育長を一本化した「新教育長」を任命するほか、首長が主宰する総合教育施策会議が教育方針を策定します。
田村氏は、政治的な意見に教育が左右されないか国民は不安を感じているとし、実際に行われた東京都立七生養護学校の性教育に対する都議らの政治介入を東京高裁判決が「不当な支配」と断じた具体例を紹介。特定の歴史教科書を選んだ埼玉県立高校の校長に県議会文教委が採択理由を問いただし変更の圧力をかけた事件について、「異常と見ないのか」とただしたのに対し、下村博文文科相は「(教育への)不当な支配ではない」と擁護しました。
田村氏は、自民党教育再生実行本部が多くの教科書は「いまだに自虐史観」(昨年6月の提言)だと攻撃していることを批判し、安倍首相が就任前から侵略戦争美化の教科書採択に力を入れてきたことを指摘。安倍氏が「元総理の立場だった」とごまかしたのに対して田村氏は、「時の政治家の思惑で学校が振り回されることがあってはならない」と強く求めました。