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2014年3月4日(火)

きょうの潮流

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 大阪が火の海に包まれたのは太平洋戦争末期、1945年の3月が最初でした。米軍機による深夜の大空襲。都心部の住宅密集地を標的に街を焼き尽くしました▼連続テレビ小説「ごちそうさん」も戦争の真っただ中です。娘の出産中に空襲にあう、主人公の、め以子たち。降り注ぐ焼(しょう)夷(い)弾、破壊され、炎の街を逃げ惑う人びと…。無差別の爆撃は大都市をはじめ、日本各地でおびただしい犠牲者を出しました▼先週は、大阪市役所に勤める夫・悠太郎が逮捕される事態に。防空訓練でガソリンをまき、「焼夷弾は空からガソリンが降ってくるようなもの。命が惜しかったら、とにかく逃げろ」と訴えた悠太郎。住民に消火を義務付けた戦時中の「防空法」に背いたからでした▼当時の政府は爆弾による被害を極めて小さいと宣伝。逃げるな、火を消せと市民に強制し、都市を離れて疎開などすれば非国民扱い。人命よりも戦争協力や体制の維持を優先されました▼避難していれば、救えた多くの命。勇気をもって正しい行動をとれば、それを弾圧する圧政。ときの政府が情報を都合よく統制することが、いかに国民の安全や自由を脅かすか。いまの秘密保護法にもつながります▼“無実”の罪に問われた悠太郎は、軍ににらまれ、軍属として満州行きを命じられます。処分を内緒にして、め以子と別れる場面。悲しみを秘めて、交わす笑顔。戦争の不条理に翻(ほん)弄(ろう)される2人です。ある新聞の読者川柳で見つけました。「NHK朝ドラだけは平和主義」


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