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2014年3月2日(日)

日本政府は「歴史直視を」

韓国大統領 「慰安婦」解決求める

「三・一独立運動」記念式典で演説

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 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は1日、日本の植民地支配に抵抗して1919年に起きた「三・一独立運動」の記念式典で演説し、国内の経済問題や南北関係とあわせ、日本政府の歴史認識について述べ、「真の勇気は過去を否定することではなく、歴史をありのままに直視し、次世代に正しい歴史を教えることだ」と訴えました。

 日本との関係に言及した朴大統領は、日韓の協力関係は「平和憲法を土台に周辺国と友好関係を築き、村山談話と河野談話を通じて植民地支配と侵略戦争を反省し、未来に進もうという歴史認識があったからだ」と指摘して、安倍政権による河野談話「検証」の動きを批判しました。

 そのうえで、「過去の過ちを認めることができない指導者は新しい未来を開いていくことはできない」とし、過去の過ちを認め、次世代に継承するため「日本政府が正しく勇気ある決断を下すべきだと考える」と呼びかけました。

 朴大統領は旧日本軍「慰安婦」問題について「証人の声を聞こうとせず、政治的利害のみのためにそれを認めなければ、孤立を招くだけだ」と指摘。高齢となった被害者のために早期解決への努力を日本政府に求めました。

 3年ぶりに行われた南北離散家族再会事業について触れた朴大統領は、「統一された朝鮮半島は、北東アジアはもちろん世界の平和と繁栄に寄与するだろう」と語りました。

 三・一独立運動 日本による植民地支配下の朝鮮半島で1919年3月1日に起きた独立運動。京城(現ソウル)のパゴダ公園(現タプコル公園)で朝鮮半島の独立宣言文が読み上げられ、「独立万歳」と叫ぶデモ行進が行われました。運動は半島全土に広がり約200万人が参加。日本による武力弾圧で、7500人以上の死者が出たといいます。


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