2014年3月1日(土)
3・1ビキニデー日本原水協全国集会
緒方副委員長のあいさつ(要旨)
28日に静岡市で開かれた2014年3・1ビキニデー日本原水協全国集会の全体会で、日本共産党の緒方靖夫副委員長が来賓としてあいさつしました。要旨を紹介します。
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日本共産党は1月に党大会を開催し、「核兵器のない世界」をめざして、来年、被爆70周年の機会に行われる核不拡散条約(NPT)再検討会議で、核兵器廃絶条約の交渉開始が実現するよう全力をあげることを決めました。
原水協は国連をはじめ世界の舞台で大きな信頼と威信を打ち立ててきました。原水協は方針で英知の源泉となり、運動面でも政府とNGO、市民社会がともに進む姿を示してきました。
同時に党大会は、世界の大きな構造変化を明らかにしました。多くの発展途上国が世界の積極的なプレーヤーとして活躍しています。それは平和と公正をうたった国連憲章にもとづく世界の秩序づくりがこの10年間に本格的に進んでいる中で起こっている変化です。
その背景には、発展途上国150カ国が先進国35カ国のGDP(国内総生産)を2017年に追い越す見通しである経済での南北関係の逆転があります。世界のこの大きな流れは、私たちの反核・平和のたたかいにとって大きな味方になっています。
日本の安倍政権がやっていることはみじめな時代錯誤です。侵略戦争と植民地支配の誤りを誤りと断言できない。それをきっぱりと否定する戦後の国際秩序に挑戦するものです。そして日本の憲法を変えて、戦争ができる国にしようとしています。
しかし、世界で今、日本の憲法を変えることに賛成する政府は、米国を含めてありません。米政府は、日本の憲法改定は「日本の国内問題だ」といいます。10年前のイラク戦争の時とは、情勢が大きく変わっています。
日本政府は、核兵器廃絶に抵抗し、「国是」としてきた非核三原則を取り崩そうとしています。そうした中で原水協の掲げる旗こそが、被爆国・日本の正しい声だということがますます明らかになっています。
こうした情勢の中で胸を張って意気高くたたかっていきましょう。来年のNPT再検討会議への代表派遣を大きく成功させ、会議が実を結ぶよう、ともにたたかっていきましょう。