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2014年2月23日(日)

きょうの潮流

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 「まるで借金の取り立てだ」。珍しく息巻いている知人に話を聞くと、なんでも息子宛てに債権回収を専門とする会社からハガキが届いたそうです。奨学金の支払いを督促する中身でした▼有利子で奨学金を借りて専門学校を出た息子。いっこうに給料が上がらない会社を辞めて別の会社に就職。収入が途絶えたその数カ月間の分を請求してきたといいます。しかも延滞金まで付けて▼同居している息子は、少しでも実入りがいいからと、ブラック企業と知りながら転職。早朝から夜遅くまでくたくたになって働く姿を見ていると心配になる。それを借金取りのようにむしり取るのか、と▼いま多くの若者が奨学金の返済に苦しんでいます。昨年度に滞納した人は33万余、未返還は過去最高の925億円に上ります。事業主の日本学生支援機構は回収強化に力を入れ、取り立てた利息や延滞金は銀行、債権回収会社の利益になっています。(『日本の奨学金はこれでいいのか!』)▼「これでは若者の未来、日本の未来は守れない」。世界と比べて異常な大学の高学費を告発し、給付制奨学金の実現や学費無償化を政府にせまった共産党の宮本岳志議員。その追及に賛同する声が多数寄せられています▼社会の門出に多額のローンを背負わせ、本人や家族の人生まで借金地獄に追い込む。憲法が定めた教育を受ける権利を国民からうばいながら、軍事費や米軍への思いやり予算は手厚く増額する。これを“逆立ち政治”といわずして、なんというのか。


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