「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年2月22日(土)

保育園ふやして@2014

園増設求め団結

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 東京都武蔵野市で今年、不承諾通知を受け取り、認可保育園に入れなかった子どもを持つ父母らは「保育園増やし隊@武蔵野」を結成しました。手探りで活動しながらも、「保育園を増やしてほしい」と願う親の輪が広がっています。


東京・武蔵野の父母ら「隊」結成

 同市の第1次選考結果で認可保育園に応募した873人のうち、半数以上の501人が入れませんでした。

 18日に市立図書館の会議室で開かれた3回目の交流会に、「初めまして」と言いながら2人の母親が参加しました。2人ともインターネットで「武蔵野市 保育園」などと検索し「増やし隊」を知ったといいます。

 自己紹介をしながら保活(保育園に入るための活動)の経験や、先の見えない現状などを出し合います。子どもたちは膝に乗ったり寝転がったり。

 初参加の母親(38)が「保育園を求める当事者の声を市に届けたい」と話すと「そうだね!」「市に知ってもらおう」と同意する声が次々に上がりました。

 アンケートやチラシ配りで声を集める計画を練り、行政不服審査法にもとづき、集団異議申し立てを行うことも確認しました。

 1歳と生後2カ月の子どもを育てる教員の女性(34)は「上の子は1年間、待機児童になってしまい、一人でメソメソしてつらかった。今年は同じ境遇の人が集まって顔を見ながら話ができて安心する」と笑顔を見せます。

 4歳と1歳の父親(32)は「認可と認可外に預けたことで、子どもの保育に格差がうまれ、親として申し訳ない気持ちになる。『預け先があるからいい』ではなく、きちんとした基準のある認可保育園を増やしてほしい」と話しました。

杉並区へ異議申し立て

 東京都杉並区の保護者などでつくる「保育園ふやし隊@杉並」は21日、田中良区長あてに、認可保育所への入所申し込みが不承諾となった保護者50人分の異議申立書を、行政不服審査法に基づき提出しました。

 今春の認可保育所の入所可能枠1440人に対し昨年比289人増の3257人が申し込み、1867人が入れませんでした。

 「ふやし隊」の事務局員、岡田麻里さん(27)が「実態を把握して需要に即した増設計画をつくってください」と訴えて、異議申立書を白井教之保育課長に手渡しました。

 白井課長は「手を緩めず取り組んでいく」と述べました。また2015年4月に600人分の認可保育所を整備する考えを明らかにしました。

 インターネットで今回の異議申し立てを知った派遣社員の女性(35)は「育休を延長すると、仕事にブランクができて不安。認証保育も100人待ちで、いつ保育課から連絡が来るかと電話が手放せません」と話します。

 2月から1歳の子どもを無認可保育所に預けてIT関係の職場に復帰した女性(37)は「給食、おやつ、園庭もなく、子ども1人あたりのスペースは1畳あるかないか。安心して預けられる保育所を増やして」といいます。

 同区は昨年認可保育所の増設や定員増に踏み切りましたが、0歳児の倍率が昨年より上がるなど、緊急に認可保育所を増やすことが求められます。

 「ふやし隊」は5月8日にも異議申し立てを行います。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって