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2014年2月21日(金)

きょうの潮流

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 大学の入学試験がたけなわです。関東甲信地方が大雪に見舞われた先週末は、道路や交通機関が寸断されたために会場にたどり着けず、試験が受けられなかった受験生が多数いました。胸が痛みます▼受験生の保護者から入試にまつわるお金の話を聞き、あまりにも高額で頭が痛くなりました。私立大学の場合、受験料は平均約3万5千円。3校受ければ10万円を超えてしまいます。遠方の大学を受験すれば、さらに交通費や宿泊費もかかります▼東京地区私立大学教職員組合連合の家計負担調査では、昨年、私立大学に入学した学生(自宅外通学)の受験費用は、平均で23万円でした。お金がなければ、受験をすることさえ困難な金額です▼義務教育の小中学校でも入学準備にお金がかかります。ランドセルや通学カバン、制服、体育着、上履き、学用品…。ため息が出る保護者も少なくないでしょう▼小中学生に、学用品や給食費、入学準備金などを支給する就学援助制度。文部科学省によると、援助の対象は公立小中学生の6人に1人にのぼります。経済的に苦しい家庭でも、子どもが安心して学べるように、必要な人に情報が届き、十分な援助が受けられる制度への改善が不可欠です▼子どもには、できるだけ快適な学習環境を整え、望む道を進ませてやりたいと願うのが親の気持ちです。お金のあるなしにかかわらず希望する進路を選び、生きいきと学んでほしい―。経済的な理由で悲しい思いをする子を、何としてもなくしたいものです。


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