2014年2月17日(月)
41歳葛西が銀
4年後にも闘志続く「伝説」
ソチ五輪スキー・ジャンプ男子ラージヒルで15日、葛西紀明選手(41)が1回目に139メートル、2回目に133・5メートルを飛び、277・4点でトップにわずか1・3点差の2位となり、銀メダルを獲得しました。ポーランドのカミル・ストフ選手が、ノーマルヒルと合わせて史上3人目の2冠を達成しました。
葛西選手が長い夢飛行をへて、リレハンメル五輪から20年ぶりの表彰台に降り立ちました。でも、「悔しさが6割くらい。4年後もめざす」と口にしました。
長野五輪は直前のけがに泣き、団体金メダルの一員になれませんでした。次のソルトレークシティー五輪は49位と40位。無念の思いを糧にしてきました。
「こそ練」(こっそり練習)と語る、人に見せない努力がその一つ。自宅の一室に器具を買いそろえ、20代なみの体力を維持します。
新たな技術に挑む勇気も人一倍でした。踏み切りや空中姿勢の際の両腕の位置に工夫をこらし、最高水準の技術を確立しています。
「次の45歳、49歳と自分の体力や技術はもっと向上すると思う」
敬称「レジェンド」(伝説)の伝記は、この先も数々のドラマで埋まっていきます。
(勝又秀人)