2014年2月15日(土)
世界一危険 廃炉に
浜岡原発の再稼働申請に抗議
「避難計画すらないのに」
中部電力が原子力規制委員会に浜岡原発(静岡県御前崎市)4号機の新規制基準適合審査申請を提出したことに対して、日本共産党静岡県委員会は14日、雨の降る中、静岡市葵区で抗議宣伝をしました。その後、中部電力静岡支店を訪れ、申請を撤回し、浜岡原発の永久停止・廃炉の決断をただちにおこなうよう要請しました。
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党静岡県委が宣伝・要請
宣伝では、山村糸子県委員長、もり大介(静岡市葵区)、ひらが高成(浜松市中区)の両県議予定候補らが訴え、市民の注目を集めていました。
山村氏は「東海地震の震源域の真上に建つ世界一危険な浜岡原発は、このまま再稼働せずに廃炉に向かうことこそ最も現実的で責任ある態度です。安倍政権と正面から対決し、即時原発ゼロを実現させるため全力で奮闘する」と力説しました。
もり氏は「過酷事故がおこれば31キロ圏内の自治体住民約96万人の避難に最長で6日間かかるという試算もある。避難計画もつくることができない原発は、なくす決断をすべきだ」と訴えました。
ひらが氏は「福島では14万人もの人たちが先の見えない避難生活を強いられている。福島原発事故はいまだ収束せず、放射能汚染水が制御できない非常事態が続く状態で、再稼働など論外だ」と強調しました。
同日には、浜岡原発廃炉・日本から原発をなくす静岡県連絡会も、抗議の要請や宣伝を行いました。
浜岡原発をめぐっては、中電と安全協定を締結している牧之原市議会が同原発の永久停止を求める決議を採択していることをはじめ、地方議会での意見書決議が多数採択されています。
浜岡原発 5基の原子炉があり、いずれも福島第1原発と同じ沸騰水型。1、2号機は2009年に運転を終了し、廃炉手続き中。11年の福島第1原発事故時、3号機が定期検査中で、4、5号機が運転中でした。政府の要請を受けて運転停止した5号機は停止作業中に海水流入のトラブルが発生。圧力容器にさびやひび割れが見つかっています。